芸術と憲法を考える連続講座

国会の衆参両院で改憲勢力が3分の2以上を占め、本来であれば憲法に縛られるべき存在の政権が、改憲に向かい前のめりに進み始めている今、国民投票が発議されるのではないかとの危惧が、いよいよ現実味を帯びています。

 

そこで藝大有志の会では、このたび《芸術と憲法を考える連続講座》をスタートし、地道な学習会を重ねていく運びとなりました。ちょっと大変かもですが、本気モードの月1回ペースで、多彩なアーティストや言論人、第一線の研究者などにご登壇いただく計画です。 

 

主催 東京藝術大学音楽学部楽理科 

共催 自由と平和のための東京藝術大学有志の会

後援 日本ペンクラブ
会場 東京藝術大学上野キャンパス 音楽学部5号館1階109教室  

(台東区上野公園12-8)
参加費無料・事前予約不要 どなたでもご参加頂けます。

《芸術と憲法を考える連続講座》準備編、講座の報告、有志の思いなどを綴った頁有志のブログ
講座案内pdfこちらからダウンロードできます。是非ご活用下さい。

東京藝術大学《芸術と憲法を考える連続講座》Facebookページ

《 2020年3月までの講座案内 》


《芸術と憲法を考える連続講座》第25回(2020年1月)〜 第27回(2020年3月)の講座を紹介するチラシ(A4両面カラー)ができました。ウラ面には第1回~第24回の全データを掲載!

 

ご活用頂ける方は、必要枚数・送付先をご連絡頂ければ、お送りいたします。

(使用期日ある場合、いつ使用するのかも合わせてお知らせ下さい)⇒ 事務局 ( kenpou.geidai@gmail.com )

 

「画像ダウンロード」頁より高解像度PDF/JPGファイルが自由にプリントアウト頂けます。是非ご活用下さい。

 (企画内容は2019年9月現在のものです。会場都合その他のやむを得ぬ理由で変更の場合もございます。予めご了承下さい。) 


組曲「日本国憲法」ネット配信がスタートしました

お待たせしました。コロナで無観客上演となっていた《歌とお話でつづる  増補新版・組曲『日本国憲法』》(芸術と憲法を考える連続講座 vol.27)の映像が、YouTubeでご覧いただけます。パソコン、スマホ、ネット機能付きテレビなどからの視聴が可能です。自宅待機が求められ、ご家庭内で過ごす時間がふえる中で、音楽作品を通して憲法についてともに考えるひとときを、ぜひご家族ご一緒にもっていただけたらと思います。

 

1. 歌とお話 講座本編(1時間42分)

2. おしゃべりコーナー(56分)

 

◆YouTube動画はこちらから⇒

https://youtu.be/GoRx3ynPWzs

 

ネット環境をお持ちでない方のためにDVDの頒布を検討中ですが、まだ確定しておりません。販売が決まり、ご用意が出来次第、このニュースメールでお知らせさせていただきます。

 

以下に、プログラムノート、作品データなどを掲載します。ぜひお読み下さい。伊藤千尋さんご自身によるまとめ記事へのリンクもあります。
⇒ プログラムノート・作品データ

 

映像をご覧になっての感想など、事務局までメールでいただけましたら、関係者内で共有させていただきます(※一部、ホームページ等でもご紹介させていただく場合がございますので、なるべくお名前掲載の可否をお書き添えください)。

 

皆さま、ご家族ともどもに、どうぞ体調・感染防止・免疫力向上にくれぐれもご留意され、健やかにお過ごしくださいますように。

 

2020年3月31日

自由と平和のための東京藝術大学有志の会

事務局

メール: kenpou.geidai@gmail.com



芸術と憲法を考える連続講座

これまでのラインナップ

 

憲法ってなんだろう?9条はなぜ作られたの?

芸術や言論表現活動に、私たちの暮らしに、それはどう関わるの?

                                        〜藝大生と市民がともに学び考えるための《連続講座》です〜

                                              藝大生も一般市民も、どなたでもご参加いただけます(入場無料、事前申込み不要)。

 

主催 東京藝術大学音楽学部楽理科

共催 自由と平和のための東京藝術大学有志の会

後援 日本ペンクラブ

会場 東京藝術大学上野キャンパス音楽学部5号館109教室

※お問合せは、kenpou.geidai@gmail.comまで

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《芸術と憲法を考える連続講座》 第1回

どうなるの?表現の自由と憲法

20171218日(月)18:30ー21:00
クロストーク/ 中島京子(作家)  田崎基(神奈川新聞記者)

会場  東京藝術大学 上野キャンパス音楽学部 5号館 4401教室

 

 

芸術と憲法を考える連続講座,第1回講座案内,「どうなるの?表現の自由と憲法」,中島京子さんと田崎基さんのクロストーク,

 

 言論・表現の危機が叫ばれるようになり久しい今の日本。芸術家は、市民は、これとどう向き合えばいいのでしょう?そもそも日本国憲法はどうして作られたのか?憲法改正論議の問題はどこにあるのか?

 

作家・中島京子さんは、代表作『小さいおうち』で直木賞受賞、本作は山田洋次監督で映画化もされました。発表する作品すべてがさまざまな賞を総なめにしている中島さんは、新聞各紙に凛とした筆致で舌鋒鋭いコラムを書かれることでも知られます。

神奈川新聞記者・田崎基さんは、同紙上でつねに話題を呼ぶ連載記事「時代の正体」の主筆として活躍される、第一線の若いジャーナリストです。


         *このイベントは終了しました。




《芸術と憲法を考える連続講座》 第2回

日本国憲法は希望 

~芸術家も法律家もいっしょに考えよう

 

 2018年125() 18:30-21:00
講師 白神優理子(弁護士)

会場 東京藝大上野キャンパス音楽学部5号館1階109教室

「憲法を学ぶことで弁護士になることを決意した」という若手弁護士の白神優理子さんによる講演の後、参加学生と白神さんが縦横無尽に語り合いました。


 白神優理子さん(弁護士),

白神優理子(しらが・ゆりこ)

弁護士。厚木米軍基地の近くに生まれ育ち、幼い頃より米軍基地に関心をもつ。

高校在学中、高校生平和ゼミナールを中心とした平和運動に取り組む中で、弁護

士を志す。立命館大学法学部に入学し立命館大学9条の会を立ち上げて活動。中

央大学法科大学院で大学院生9条の会に参加。司法修習地は米軍基地の多い沖縄

県那覇市。2013年12月弁護士登録。現在、八王子合同法律事務所所属。横

田基地騒音公害訴訟、原爆症認定訴訟、はたらく者の権利に関する解雇・賃金不

払い・年金請求・過労死事件等多数担当しつつ、全国で憲法・労働法制などの講

師活動をおこない、講演回数は3年間で約200回近い。著書「弁護士白神優理

子が語る『日本国憲法は希望』」(平和文化)など。


 

 

*このイベントは終了しました。


《芸術と憲法を考える連続講座》 第3回

美術館と表現の自由 ー戦後・現代美術からの問い
クロストーク・学芸員

武居 利史「美術館における『表現の自由』-新海覚雄展の例にもふれて」

成相 肇「パロディと杓子定規」

 

2018215日(木)18:30-21:00

 会場 東京藝術大学 上野キャンパス音楽学部 5号館 1109教室

芸術と憲法を考える連続講座,美術館と表現の自由,共催 自由と平和のための東京藝術大学有志の会,

近年、各地の美術館で、作品が撤去されたり、公開に制限が加えられる等、展示に関する規制が度々問題となっています。政治的であるとの理由による自主規制も少なくなく、事実上の「検閲」ともいえるため、こうした傾向に美術関係者が抗議する等、憲法で保障された「表現の自由」を擁護しようとする動きも見られます。

 

しかし、複製技術の発展した現代、他の著作物を利用したパロディ等の自由な表現をめぐっては、他の表現者の権利と衝突するケースも少なくありません。表現活動そのものを委縮させるような政治的な動きも加速しており、鑑賞者の「知る権利」の行方が気になります。

 

 戦後美術史にも詳しい二人の美術館学芸員のレクチャーを通して、「表現の自由」の現在について考えます。

 

 

                                                 


武居 利史

1968年生まれ。府中市美術館学芸員・教育普及担当主査。公立美術館の開設準備に携わり、2000年の開館以来、現代美術の企画展、公開制作やワークショップなどの教育普及プログラムを手がける。主に社会運動と美術の関係を研究し、2016年には戦後の平和運動や労働運動で活躍した画家を発掘した展覧会「燃える東京・多摩―画家・新海覚雄の軌跡」が話題となる。1994年より「しんぶん赤旗」などに美術評論を執筆、2005年より『前衛』に「文化の話題・美術」連載。1993年東京藝術大学芸術学科卒。

成相 肇

1979年生まれ。府中市美術館学芸員を経て、2012年から東京ステーションギャラリー学芸員。戦後日本のアヴァンギャルドを研究対象の中心にしながら、文化横断的な展覧会を企画。主な企画展に「石子順造的世界―美術発・マンガ経由・キッチュ行」(府中市美術館、2011-2012年、第24回倫雅美術奨励賞)、「不幸なる芸術」(switchpoint、2011年)、「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」(東京ステーションギャラリー、2014年)、「パロディ、二重の声」(同、2016-17年)など。



*このイベントは終了しました。


《芸術と憲法を考える連続講座》 第4回

戦争と地続きの国に暮らして 
 ~世界を駆ける演奏家が語る戦争と平和~

 2018319日(月)18:30-21:00
お話と演奏 中村功(打楽器奏者) 

世界的な打楽器奏者の中村功さんが、30年余にわたるドイツでの生活を通して肌身に感じてきた戦争の悲惨さと、ひとりの音楽家としてそこにどう向き合ってきたかを語ります。

聞き手は、芸大在学中から中村さんと親交の深い2人の打楽器奏者、中谷孝哉さん&幸子さん。この日は特別に、中村さんの演奏も予定しています。さらには参加者全員でのセッションも?——皆さんで平和への想いを共有しましょう!

 

会場 東京藝術大学 上野キャンパス音楽学部 5号館 1109教室

 

 

中村功(なかむら・いさお)

打楽器奏者、カールスルーエ音大教授

 

1958年、大阪生まれ。81年東京藝大、89年フライブルグ国立音大卒。これまでにシュトックハウゼン、ノーノ、ケージ、細川等の作曲家の多くの作品の初演、またソリストとしてケルン放送響、バイエルン放送響、シュツットガルトオペラ管、RAIイタリア放送響ほか、数多くのオーケストラと共演。04年イシハラホール公演「三井の晩鐘」にて第4回佐治敬三賞ほか、受賞も多数。92年よりカールスルーエ国立音大教授。

 

聞き手:

中谷幸子(なかたに・ゆきこ)

東京藝大卒業。打楽器奏者。原発事故後、政治に無関心ではいけないと、日々模索し行動する。

中谷孝哉(なかたに・こうや)

東京藝大大学院修了。21年余、新日本フィル団員。第1回日本管打楽器コンクール1位。武蔵野音大教授。
                                                                   ※このイベントは終了しました。



《芸術と憲法を考える連続講座》 第5回

安倍改憲と表現の自由 

2018年4月25日(水)18:30 - 21:00 

講師 山田健太(専修大学教授)
 

戦後、言論・表現の自由が保障されてきた日本。今、その自由が揺らぐ中、憲法改正論議が始まっている。市民不在の改憲はどんな社会を生み出すのか?公権力・メディア・市民の関係の検証から、その答が見えてくる。

 

会場 東京藝術大学 上野キャンパス音楽学部 5号館 1109教室

山田 健太(やまだ・けんた)
1959年生まれ。専修大学人文・ジャーナリズム学科教授、専門は言論法。日本ペンクラブ専務理事。放送批評懇談会、自由人権協会、情報公開クリアリングハウスなどの各理事を務める。著書に『放送法と権力』(田畑書店、2016年)、『見張り塔からずっと 政権とメディアの8年』(田畑書店、2016年)、『法とジャーナリズム 第3版』(学陽書房、2014年)、『言論の自由 拡大するメディアと縮むジャーナリズム』(ミネルヴァ書房、2012年)など多数。毎日新聞、東京新聞、琉球新報にコラムを連載中。

※山田先生への質問コーナーに、楽理科、声楽科、彫刻科の学生が登壇し、「表現の自由」をめぐり活発な議論が交わされました。
             



※このイベントは終了しました。



《芸術と憲法を考える連続講座》 第6回

知ってますか?作文・美術教育が罪とされた時代

 2018年5月19日(土)14:00 -16:30
講師 佐竹直子(北海道新聞記者)

治安維持法下の日本で、多くの若い国語教師、美術教師、美術部の学生らが逮捕された、北海道綴方教育連盟事件、生活図画事件とは? 治安維持法の再来ともいわれる特定秘密保護法・共謀罪法が成立し、政府・与党主導の憲法改正までが叫ばれる今、私たちは歴史から何を学ぶのか?

 

熊田満佐吾作「測量隊の話」


佐竹 直子
1966年釧路市生まれ。NHK釧路放送局などを経て北海道新聞釧路支社報道部記者。緻密な取材をもとに2013年11月から北海道新聞夕刊釧路根室版に31回にわたり連載した企画をまとめた著書『獄中メモは問う 作文教育が罪にされた時代』(北海道新聞社、2014年)で2015年度日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)、地方出版文化功労賞を受賞。

※同時上映 短編ドキュメンタリー
《伝える、伝わる~生活図画事件の証言》
(制作: 旭川工業高校KBS旭工放送局、全映協グランプリ2015学生部門優秀賞ほか多数受賞)

      ※このイベントは終了しました。



《芸術と憲法を考える連続講座》 第7回

へいわってすてきだね 

      ~沖縄のゆうき君とぼくの絵本作り~

 

2018年6月22日(金)18:30 -21:00
お話 長谷川義史(絵本作家)

         へいわって なにかな。
         ぼくは、かんがえたよ。


今日6月23日は、沖縄慰霊の日。激しい地上戦が戦われ、追い詰められた住民らが集団自決を余儀なくされるなど、島民の4人に1人が命を奪われたという。その沖縄へ思いをはせつつ行われたこの日の講座。絵本作家の長谷川義史さんが、沖縄・与那国島の少年が書いた詩に絵をつけた『へいわってすてきだね』などを読み聞かせながら、やさしい言葉で平和への思いをたっぷり語ってくださった。

 

 会場 東京藝術大学 上野キャンパス音楽学部 5号館 1階 109教室

  

長谷川 義史 (はせがわ・よしふみ)
1961年、大阪生まれ。独特のタッチとユーモアあふれる作風で、社会性のあるテーマの絵本作りに取り組む。『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇、2007年)で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞。『へいわってすてきだね』(詩・安里有生、ブロンズ新社、2014年)でMOE絵本屋さん大賞第1位、リブロ絵本大賞第2位など受賞。ほかの作品に『8月6日のこと』、『おへそのあな』など多数。


 

 ※このイベントは終了しました。



《芸術と憲法を考える連続講座》 第8回

「ナチスの手口」と芸術 

 

2018年7月24日(火)18:30 - 21:00
講師 石田勇治東京大学教授)

 

憲法改正にナチスの話を持ち出し「あの手口、学んだらどうかね」と麻生副総理が発言してから5年。今、政権党の主導で改憲への動きが急速に本格化する中で、九条をめぐる論議とならび浮上しているのが、緊急事態条項の追加である。ワイマール民主制は、ナチ党の台頭をなぜ防げなかったのか?全権委任法とは何か?芸術家たちはどう生き、行動したのか?

 

 会場 東京藝術大学 上野キャンパス音楽学部 5号館 1階 109教室

 

石田 勇治(いしだ・ゆうじ)

1957年、京都市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はドイツ近現代史。マールブルク大学Ph.D取得。ベルリン工科大学客員研究員、ハレ大学客員教授を歴任。主な著書に『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書、2015年)、『ナチスの「手口」と緊急事態条項』(集英社新書、2017年、長谷部恭男氏との共著)、『過去の克服 ヒトラー後のドイツ』(白水社、2002年)など多数。

 

※このイベントは終了しました。

 



《芸術と憲法を考える連続講座》 第9回

イメージする。表現する。行動する。

      −核兵器のない世界へ−

 

2018年8月20日(月)15:00 - 17:30
会場 上野キャンパス音楽学部 5号館 1階 109教室

              クロストーク

川崎哲「ぼくたちは世界をどう動かすか」

岡村幸宣「核の脅威と対峙する芸術」

 

 国連で核兵器禁止条約が採択され、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞するなど、被爆者らの悲願であった核廃絶に、いま現実的な希望が生まれている。北の核ミサイル危機や福島原発の惨状も続くなかで、市民は、若者は、芸術家は、どんな役割を果たせるのだろう?


川崎哲(かわさき・あきら)

1968年、東京生まれ。東大法学部在学中より、平和活動や人権活動に従事。現在、NGOピースボート共同代表。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)では副代表など歴任し、2014年から国際運営委員。日本の被爆者とともに国連の核兵器禁止条約採択に向けた運動を強め、ICANの2017年ノーベル平和賞受賞に貢献した。著書に、『新版 核兵器を禁止する −条約が世界を変える』(岩波ブックレット、2018年)、『核拡散−軍縮の風は起こせるか−』(岩波新書、2003年)など。

岡村幸宣(おかむら・ゆきのり)

 

1974年、東京生まれ。東京造形大学造形学部比較造形専攻卒、同研究科修了。2001年より原爆の図丸木美術館学芸員として勤務。丸木位里・俊夫妻を中心に、社会と芸術表現のかかわりについての研究、展覧会の企画などを行っている。著書に『非核芸術案内』(岩波ブックレット、2013年)、『《原爆の図》全国巡回』(新宿書房、2015年、第22回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)など。



*このイベントは終了しました。


プログラムノート

歌とお話でつづる 増補新版・組曲『日本国憲法』(芸術と憲法を考える連続講座 vol.27)

文と写真 川嶋均(講座事務局)

 

 

この企画のそもそもの発端は、藝大の連続講座に毎月来てくださっていた都立高校の退職音楽教師・池田幹子さんが、ご自身が関わるアマチュア合唱団・自由な風の歌で、林光さん作曲『憲法・はじめのことば(前文)』と『第9条』を歌っていることをぼくに話してくださったことだった。池田さんは在職中、君が代伴奏拒否で東京都から処分を受け、取り消しを求める訴訟を闘われた方でもある。劇作家・永井愛さんが、君が代問題を扱った喜劇『歌わせたい男たち』執筆の際、池田さんにも取材したそうだから、劇のモデルの一人といっていいのかもしれない。組曲『日本国憲法』(林光、萩京子、吉川和夫作曲)は、1983年と84年2回の上演のあと、作曲者らによる演奏は永く行われてこなかったが、その間にも教育現場で思想・良心の自由のために闘っていた池田さんのような方たちが、組曲のうち前文と9条の2曲の部分だけだったが、この作品を歌い継いでいたのだ。

 

(※註 「コンサート・自由な風の歌」は、林光の企画で、「君が代」を弾かない音楽教員たちの裁判支援のため、2005年スタートした。林の死後、2016年以降、組曲『日本国憲法』からの2曲を歌っているという。)


「藝大の憲法講座で、参加者も一緒にこの組曲を歌ってはどうかしら」と、去年(2019)の5月池田さんに言われたぼくは、亡くなった林光さんと関係の深い作曲家の寺嶋陸也さんが、ぼくたちの「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」の呼びかけ人だったことを思い出し、相談を持ちかけた。売れっ子で超多忙の寺嶋さんが、よもやこの話に乗ってくるとは思わなかったのだが、予想に反して寺嶋さんは「やりましょう」と言ってくれた。藝大受験で浪人していた1983年夏、寺嶋さんは俳優座劇場の客席でこの曲の初演を聴き、胸躍らせたという。寺嶋さんにとっても、この曲は特別な作品だったのだ。寺嶋さんはすぐ、組曲の共同作曲者で、オペラシアターこんにゃく座の音楽監督・萩京子さんに連絡してくれ、萩さんも二つ返事で協力を申し出て下さった。

 

その4日後、萩さんも加わっての3者協議が行われ、初演版では取り上げられなかったいくつかの条文に今回新たに曲をつけ、増補新版として上演することになった。曲間にお話を散りばめる案はぼくのアイデアだったが、そのお話をお願いする国際ジャーナリストの伊藤千尋さんも入って、俳優座劇場近くの喫茶店での話し合いで上演の骨格が決まったのが9月。初演時の共同作曲者・吉川和夫さんも、新たな曲作りへの参加が決まった。折しもあいちトリエンナーレでの『表現の不自由展・その後』中止事件が持ち上がり、藝大の連続講座でもこれに関するシンポジウムを急遽立ち上げねばならなくなって、その調整に神経をすりへらしていた頃でもあった。

 

2020年3月27日。コロナ禍のために無観客上演となった《歌とお話でつづる 増補新版・組曲『日本国憲法』》。ぱらぱらと客席から見守る数名のスタッフを聞き役に、インターネットの向こうで聞いてくれているかもしれない聴衆を思い描き、ややぎこちない空気のなか、ぼくのあいさつで前半のプログラムが始まる。組曲本編の演奏。1条1条、憲法の条文が力強い歌声で歌い進められていくのを司会席から聴くうち、この連続講座2年4ヶ月の間のさまざまな苦労や、コロナ禍に振り回されながらこの組曲の稽古を重ねた日々のことが、走馬燈のように頭のなかを駆け巡り、涙がこみあげてくる。

 

問題はプログラム後半に用意したトークコーナーだ。ぶっつけ本番はやはりむつかしい。会がすっかり済んでしまってから、あれを話せばよかった、これも言い忘れたと、登壇した4人が4人ともに思いの残る反省の弁。ぼくは、この企画の発端を作ってくれた池田幹子さんのエピソードを皆さんに紹介しなかったことが、悔やまれて仕方ないので、このプログラムノートにそれを記しておくことにした。伊藤千尋さんからは「27回も続いた藝大の憲法講座のことを誉め忘れた」と、翌日メールをいただいた。寺嶋さんからも、「朝鮮学校の子ども達が置かれている窮状を訴えたかったのに!」と(憲法26条 教育を受ける権利・受けさせる義務 についてのコメントで)。普段、講演や演奏の場数を踏んでいるはずの人にとっても、不慣れなネット配信は緊張するものらしい。

池田さんが去年おっしゃっていた、講座の参加者皆でこの組曲を歌うことは今回はかなわなかったが、トークのなかでも触れられたように、この組曲の楽譜を出版し、「歌声よ起これ」と、日本中の合唱団、老若男女にこぞって日本国憲法を歌ってもらう運動を起こせたら、どんなに素晴らしいことだろう。そして軍備ではなく、医療や福祉や教育のためにこそ汗を流す、9条の精神が生き生きと輝く政府を作ることが出来たなら...。世界にコロナ禍が広がる今だからこそ、その思いを強くし、多くの人々と共有する一助に、この映像作品がなってくれたならと願う。

今回の組曲上演に関わったすべての方々、この2年半、連続講座に参加するため、仕事や勉学を終え、夜の東京藝大に足を運んでくださった大勢の方々に、お礼申し上げます。この学びを糧に、さらなる行動へと「不断の努力」を続けていきましょう。(2020年3月30日)

 

◇追記

この無観客上演の映像収録が行われる直前の、2020年3月25日、東京高裁で続いていた君が代不起立訴訟で、都立特別支援学校の二人の元教師が受けた停職6カ月の懲戒処分を、東京高裁は違法だとして取り消した。司法の独立や公正が疑われるようなおかしな判決ばかりが続く昨今、思想・良心の自由が守られたという、久々に聞く明るいニュースだった。

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◆YouTube動画《歌とお話でつづる 増補新版・組曲『日本国憲法』》⇒
https://youtu.be/GoRx3ynPWzs

 

◆伊藤千尋先生ご自身によるお話のまとめ記事がFacebookにアップされています。⇒

https://www.facebook.com/chihiro.ito.1069/posts/3045662232140050

 

◆以下のFacebook記事にも、上演・稽古風景などの写真あり。⇒

https://www.facebook.com/hitoshi.kawashima.794/posts/2996144737111525

 


◆作品データ

歌とお話でつづる 増補新版・組曲『日本国憲法』(芸術と憲法を考える連続講座 vol.27)

 

【作曲】林光/萩京子/吉川和夫/寺嶋陸也

 

【演奏】芸術と憲法を考えるアンサンブル9

 

歌: 赤坂有紀/麻山皓太/雨宮昌子/泉篤史/大塚雅仁/岡原真弓/沖まどか/尾崎菜香子/熊谷みさと/佐藤敏之/白石静香/杉野成/鈴木あかね/鈴木裕加/竹内一樹/藤井あや/堀津誠/山本信夫

 

クラリネット:草刈麻紀 /ヴァイオリン:早稲田桜子 /ピアノ:寺嶋陸也

 

指揮:萩京子

 

【お話】伊藤千尋

【司会】川嶋均

 

【映像制作】オペラシアターこんにゃく座 動画部

【後援】日本ペンクラブ

【主催】自由と平和のための東京藝術大学有志の会

 

◇収録:2020年3月27日

 

*  *  *

 

【作曲者/作曲年】

 

前文

林光/1983

 

第1章 天皇

 

第1条 天皇の地位と国民主権

萩京子/1983年

 

第2条 皇位の継承

萩京子/1983年

 

第3条 天皇の国事行為に対する内閣の助言と承認

萩京子/1983年

 

第4条 天皇の権能の限界、天皇の国事行為の委任

萩京子/1983年

 

第6条 天皇の任命権

萩京子/1983年

 

第2章 戦争の放棄

 

第9条 戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認

林光/1983年

 

第3章 国民の権利及び義務

 

第11条 基本的人権

萩京子/1984年

 

第12条 自由・権利の保持

萩京子/2020年

 

第13条 個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉

萩京子/2020年

 

第14条 法の下の平等

萩京子/1984年

 

第19条 思想及び良心の自由

萩京子/1984年

 

第21条 集会・結社・表現の自由、通信の秘密

萩京子/1984年

 

第25条 生存権と国の責務

萩京子/1984年

 

第26条 教育を受ける権利、受けさせる義務

寺嶋陸也/2020年

 

第28条 勤労者の団結権

萩京子/1984年

 

第32条 裁判を受ける権利

萩京子/1984年

 

第36条 拷問及び残虐な刑罰の禁止

萩京子/1984年

 

第38条 自白の強要の禁止

萩京子/1983年

 

第8章 地方自治

 

第92条 地方自治の基本原則

吉川和夫/2020年

 

第9章 改正

 

第96条 改正の手続き・国民投票

吉川和夫/1983年

 

第10章 最高法規

 

第97条 基本的人権の本質

萩京子/1983年

 

第98条 最高法規・条約及び国際法規の遵守

萩京子/1983年

 

第99条 憲法尊重擁護の義務

萩京子/1983年

 


芸術と憲法を考える連続講座 第11回

生誕100年

ちひろの絵本と憲法のこころ

 

日時  2018年11月19日(月18:30-21:00

会場  東京藝術大学音楽学部 5-09教室
お話 松本猛、歌 岡田愛、ピアノ 善養寺彩代、朗読 大塚航二朗
 

いわさきちひろのご子息で、美術・絵本評論家の松本猛さん(横浜美術大学客員教授、ちひろ美術館常任顧問)による講演は、前半を「ちひろの生い立ちと思想形成」、後半を「ちひろの絵と平和への思い」とする二部構成。生誕100年の今年、新たに刊行されたちひろの伝記執筆の過程で掘り起こしたさまざまなエピソードも折り込みつつ、晩年の代表作「戦火のなかの子どもたち」作成の舞台裏などが語られた。

講演のところどころに、藝大大学院生・岡田愛さん(声楽)と善養寺彩代さん(ソルフェージュ)による演奏と、役者・大塚航二朗さん(無名塾)による朗読で、ちひろの絵本や、ちひろにゆかりの音楽・文学作品、日本国憲法前文などが、ちひろの絵のスライドをバックに披露され、満場の客席を魅了。ちひろの絵と生き方を通じ、憲法を心で感じる、ユニークな憲法講座となった。



※この講座は終了しました。



特定秘密保護法 強行から5年・芸術と憲法を考える連続講座 第12回

 山と語学を愛した大学生は、なぜ逮捕され

 命を奪われねばならなかったのか?

◇2018年12月6日(木)18:30-21:00

◇音楽学部 5-109教室

 

 日米開戦の日、1941年12月8日。北大生・宮澤弘幸さん(当時22歳)は、北大英語教師のレーン夫妻とともにスパイ容疑で逮捕、残酷な拷問の末、軍機保護法違反のぬれぎぬで懲役15年の有罪判決を受け、極寒の網走刑務所に収監された。2013年12月6日の特定秘密保護法強行成立からまる5年。事件が現代の私たちに問いかけるものとは?

 

第1部  映画『レーン・宮沢事件 もうひとつの12月8日』(60分)

第2部  鼎談/秘密保護法・戦争法の時代に、事件から何を学ぶか

 

お話: 山野井孝有さん(元・毎日新聞印刷部長、「北大生・宮澤弘幸『スパイ冤罪事件』の真相を広める会」元・代表)

 

山野井孝有(たかゆき)さんは、息子で著名な登山家・泰史さんの山岳事故を通し、故・宮澤弘幸の妹・美江子さんと出会い、闇に埋もれていた事件の背後にある人間模様を知ることになった。遺された宮澤弘幸さんのアルバム写真を見ながら、川嶋均(藝大非常勤講師)がお話をうかがった。



関係者の大半がすでに物故者となるなか、アメリカ・コロラド州在住の宮澤さんの妹・秋間美江子さん(91歳)から講座に寄せられたメッセージが司会者により代読され、感動を呼んだ。


宮澤さんから青春といのちを無惨に奪い去った軍機保護法は、戦後いったん廃止されたにも関わらず、2013年12月、秘密指定の範囲をさらに広げた特定秘密保護法として強行成立され、その後も強行が相次ぐ安保法(戦争法)、改正組織犯罪処罰法(共謀罪法)などが、「表現の自由」に及ぼす深刻な影響につき、会の最後に、山田健太先生(専修大学教授)から解説をいただいた。



*この講座は終了しました。


芸術と憲法を考える連続講座  第13回
憲法を活かす世界の人々-社会変革の先頭に立つ芸術-

◇日時  2019年1月11日(金18:30-21:00

◇会場  東京藝術大学音楽学部 5-09教室
◇お話 伊藤千尋さん(国際問題ジャーナリスト)
 


スペイン領カナリア諸島のテルデ島にあるヒロシマ・ナガサキ広場と、そこに作られている憲法9条の碑。日本各地で9条の碑を作っている人々それぞれの思い。軍政下のチリで民主化を求める人々が、集会に参加は出来なくてもそれぞれの持ち場で自分がやれることをやればいいと口ずさんだベートーヴェンの「歓喜の歌」。韓国パク・クネ政権を退陣に追い込んだ民衆の「下野ソング」。エストニアの「歌う革命」。社会変革の先頭には、民衆を鼓舞する芸術家がおり、世の中の変革があるところには必ず歌があった。



軍隊を禁止したコスタリカで、人々が憲法をどう使い、活かし、教育や福祉を大切にする国を作り上げているのか。9・11のテロ直後、アメリカの国中が愛国主義一色に染まり、大統領に戦争開始の権限を議会が一任する戦争法が議論された時、軍事行動は国際テロを防ぐことができないと、ただ1人勇気ある反対票を投じ、やがて国民の大きな支持を得ることになるバーバラ・リー下院議員が行動の指針としたのは、「憲法が私に何を求めているのか」だった。


ジャーナリストとして世界各地の特派員・支局長をつとめながら、さまざまな歴史的瞬間を目にしてきた伊藤千尋先生が、自分の目と足で集めた豊富な事例をあげながら、取材した人々一人一人の思いを丁寧に伝えてくれた2時間半。日本の平和憲法を宝の持ち腐れにすることなく、それを活かしきるために、人々が手をつなぎ、声をあげることの大切さをしみじみと訴えて、年の初めにふさわしい元気の出る憲法講座となった。

正月休みが明けて間もない寒い夜。人が集まらなかったらどうしようかと気を揉んだのだが、予想を超え教室いっぱいに集まった人たちに、伊藤先生も「藝大の憲法講座、ていねいに準備してくださったんですね」と感激の様子。今回初めて会場アンケートも実施。回答した1年生は、「こんな素敵な講座なら、第1回から来ていればよかった!私の中で、音楽への向き合い方が、これから大きく変わるようになると感じました。たくさんのパワーをもらいました」と書いてくれた。こんな感想にパワーをもらっているのは、ぼくたちスタッフの方なのだが。(2019年1月20日)

◀ 沖縄・読谷村の憲法9条の碑



※この講座は終了しました。

【今後の予定】(※開場は毎回開会時刻の30分前)

 

◇第14回 2019年 2月16日(土)14:00-17:00

表現の自由をもとめて-昭和俳句弾圧事件と九条俳句訴訟-

講師: マブソン青眼(俳人・「檻の俳句館」館主・信州大学非常勤講師)、佐藤一子(東京大学名誉教授・「九条俳句」市民応援団世話人)、九条俳句作者女性(訴訟原告)

 

◇第15回 2019年 3月19日(火)18:30-21:00

よくわかる憲法のはなし-9条、沖縄、学費値上げ-

講師: 青井未帆(学習院大学教授・憲法学)

 

◇第16回 2019年 4月25日(木)18:30-21:00

歴史の真実を見極めよう-今の動きを見誤らないために-

講師: 小島美子(国立歴史民俗博物館名誉教授・日本音楽史)

 

◇第17回 2019年 5月14日(火)18:30-21:00

「表現の自由」が奪われた時代を生きて-生活図画事件の歴史とぼくたちの生活と-
講師: 菱谷良一(事件被害者・97歳)、松本五郎(事件被害者・98歳)、高橋健太郎(写真家・29歳)、川嶋均(東京藝大非常勤講師)

◇第18回 2019年 6月12日(水)18:30-21:00

クロスインタビュー企画

女・憲法・演劇-この国の「ザ・空気」に私たちは声をあげる-

講師: 永井愛(劇作家・演出家・二兎社主宰)、望月衣塑子(東京新聞社会部記者)

 

◇第19回 2019年 7月24日(水)18:30-21:00

ヒロシマを伝える意味-被爆体験は世界のなにを変えるのか-

講師: 永田浩三(武蔵大学教授)

 

◇第20回 2019年 8月28日(水)18:30-21:00

『花ばぁば』日・中・韓平和絵本12人の画家たちの微笑みと涙

講師: 浜田桂子(絵本作家)、田島征三(絵本作家)

 

◇第21回 2019年10月30日(水)18:30-21:00

特別シンポジウム「表現の不自由展・その後」中止事件を考える

パネリスト: 大浦信行(出品作家、アーティスト)、嶋田美子(出品作家、アーティスト)、岡本有佳(不自由展実行委員、編集者)、川島素晴(作曲家)、山田健太(日本ペンクラブ常任理事)、権祥海(ゴン・サンヘ、藝大大学院国際芸術創造研究科博士課程在学中、キュレーション専攻)、武居利史(府中市美術館学芸委員)

※この特別シンポジウムのみ、主催が「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」となります。

 

◇第22回 2019年11月7日(木)18:30-21:00

研究の現場から-芸大教員とともに「芸術」と「社会」の関係を考える 

講師: 福中冬子(音楽研究科音楽学) 「バーンスタインと赤狩り」毛利嘉孝(国際芸術創造研究科) 「資本主義の『終焉』と新たなコミュニズム/社会主義の時代?―新しい文化芸術の実践とコービン、サンダース、あるいは『れいわ新選組』の時代??」

 

◇第23回 2019年11月27日(水)18:30-21:00

やさしい視線・静かな怒り-詩画人・四國五郎が伝えたかったこと

講師: 四國光(四國五郎長男)

 

◇第24回 2019年12月11日(水)18:30-21:00

私たちは歌で戦争を支えた-民衆の自己表現、戦時歌謡-

講師: 池田浩士(京都大学名誉教授)

★池田浩士先生の講座の様子をYouTube動画でご覧いただけます。(2時間14分)
https://www.youtube.com/watch?v=QlZo6nY5dEQ&feature=youtu.be&fbclid=IwAR0WEv_lyaAe6SptBSpopCY-_P-xgWp8QKwKK4kVTXzK7gYeeml-u4g3fXw

 

◇第25回 2020年1月10日(金)18:30-21:00

憲法と文化政策

講師: 平田オリザ(劇作家、演出家)

 

◇第26回 2020年2月18日(火)第1部 映画上映 15:30-17:30 /第2部 お話18:30-21:00

詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)-その時代と生涯と詩

2月16日に獄死した詩人を偲んで

第1部 映画《空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~》カン・ハヌル主演、イ・ジュニク監督、2016年/韓国。

 

第2部 お話  井田泉(日本聖公会奈良基督教会牧師)
※お話の前に、短編映像作品を上映します。"A Single Poem" by 朴祥炫(パク・サンヒョン、藝大大学院美術研究科先端芸術表現M2年)※第1部と第2部の間に1時間の休憩があります。

★第2部の内容をYouTube動画でご覧いただけます。(2時間28分)
https://www.youtube.com/watch?v=J93mhgmr_i8&fbclid=IwAR1_rOyls81h0WIb05N0qu4N55C85hROrH6Zf8aU5Myey7TBnwF73Q4gbpE

 

◇第27回 

歌とお話でつづる増補新版・組曲『日本国憲法』

作曲と演奏: 萩京子(オペラシアターこんにゃく座代表、音楽監督)、寺嶋陸也(作曲家)/ 作曲: 吉川和夫(作曲家、宮城教育大学教授)/お話: 伊藤千尋(国際ジャーナリスト)/演奏: 芸術と憲法を考えるアンサンブル9


※第27回は新型コロナウィルスの感染防止対策のため、無観客上演となりました。収録した動画はこちらからご覧いただけます。プログラムノート画面の下のほうに、YouTubeへのリンクがはってあります。(2時間38分)
https://www.peace-geidai.com/note-kumikyoku/?fbclid=IwAR2Todkqu8UjdfD4Vwp0r_zqdnDbuurbsysPtZEI6CqSuNLUCGJhDd3vHII

※講座案内pdf→画像ダウンロードのページからお手元に届きます。是非ご活用下さい。